今年こそ、ルミナリエの光を浴びにいこう!
師走に入り、東日本大震災発生から早くも9ヵ月が経った。ひときわ冷える被災地で心許ない生活をしている方々、原発事故で翻弄されている人々がいる。多くの人々が、東北に赴いた。現地で実際に感じる空気に人は何を思っただろうか。まだまだこの震災の記憶は風化させてはいけないーそう、多くの人々が思っていることだろう。そうした今、おススメしたいスポットがある。
今年も神戸・ルミナリエの季節がやってきた。色鮮やかできらびやかな光が、神戸の街を照らす。そこに目を見張りながら、カップルや家族連れが行き交う。
・鎮魂歌としてのルミナリエ
神戸ルミナリエは、1994年に神戸を襲った阪神大震災による犠牲者への鎮魂として始まった。更に、今日まで必死に生活の再建に取り組んできた、神戸の街の復興のシンボルでもある。この街の人々にとって、大事な心のよりどころの面も持つ。
そして、毎年、1月の「あの日」に向けて、多くの人々が祈りを捧げるのだ。
一方で、運営にも維持費がかかる。主催者側の苦しくなる懐具合の実情も明らかになっている。だが、その中でも復興のシンボルとしての誇りを胸に、師走のこの時期、光をよどみなく発し続けているのだ。
・コンパクトシティ神戸の街
関西には個性豊かな街が集まっている。古都・京都はもちろん、奈良、そして商業の街・大阪。その中で、ひときわ国際色豊かな港町が神戸である。
ルミナリエが開催されている東遊園地跡の近くには、情緒溢れる北野・異人館や、少し海側に歩けば、中華街・元町がある。東の横浜と同様、港を外に開いて発展してきた。そして、六甲山からの絶景は見ものだ。実際は山と海に囲まれた小さな町だが、多くの顔を持った町、それが神戸なのだ。
・豊かな顔を持つ神戸。そこに、年に一度の鎮魂の光が舞う。くしくも、今年は日本にとって忘れられない、忘れてはならない一年になった。災害という自然を前にして、人間の弱さを感じずにはいられない。自然や文明と人間はどのように付き合っていくのか―答えの見えにくい問いと共に、神戸の発する光に身を任せて見るのはいかがだろうか。復興への思いを胸にして。